競馬の新聞は、ただの紙切れではありません。
多くの競馬ファンにとって、競馬の新聞は勝利への鍵を握る貴重な情報源となります。
しかし、初心者にとって、競馬の新聞の中身は複雑怪奇なものに見えるでしょう。
当記事では、競馬新聞の基本から詳細な読み方までを解説します。
競馬のレース情報の正しい読み解き方や、馬と騎手のデータの詳細な読み方まで段階的に掘り下げます。
競馬新聞を使った具体的な予想テクニックも紹介しますので、この記事を読めば競馬の新聞を使いこなし、競馬のレースをさらに楽しめるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
競馬新聞とは
初心者が競馬を楽しむために必要なものといえば、競馬新聞です。
競馬のレースを予想するうえで、競馬新聞がなければ、馬の名前もわからなければ、詳細なデータもなく、予想をする材料が存在しません。
一方、競馬新聞があれば、観戦、予想を行う上での”情報”を得ることができ、競馬を楽しむことができます。
ここでは、競馬の新聞とはなにか?、どういう情報が掲載されているかを解説していきます。
競馬新聞の役割と重要性
競馬新聞には、その日のレースに出走する馬の情報が網羅されています。
競馬新聞には、「出馬表」という、当該レースにおける出走する馬の表があり、その出馬表には、馬の様々な情報が掲載されています。
一見初心者には難しそうな競馬新聞。
しかし、この競馬新聞の読み方を覚えることができれば、どの馬がこのレースで勝つ可能性が高いのか、そういった事がわかるようになります。
逆に、競馬新聞の読み方を知らなければ、馬ごとの情報を得ることができず、適当に買うこととなり、馬券を当てることは困難となります。
以上のことから、競馬新聞は競馬にとって非常に重要なツールです。
競馬新聞には何が書いてあるの?
競馬の新聞には、次のような事が書いてあります。
・当該レースについて
そのレースがどういった条件で行われるのかが書いてあります。
どの競馬場の第何レースか、芝と砂どっちか、距離は何メートルか、斤量はどうなのか、何歳のレースなのか、クラスはどうなのか、いつ発走するのか…。
そういったことが記載されています。
・出走する馬の詳細な情報
走る馬の情報が書いてあります。
なんという名前の、どっちの性別で何歳の何色で、オーナーはどこで、生産牧場はどこで、通算成績はどうなっているのか…。
そういったことが記載されています。
・その馬の最近の出走結果
走る馬の最近の走ったレースのデータが記載されています。
最近はどんなレースを走り、何着で、何番人気で、どれくらいのタイムだったのか…
そういったことが記載されています。
・ジョッキーや厩舎の情報
どの騎手が乗り、どこの厩舎に属しているのかが記載しています。
厩舎とは、相撲で言えば相撲部屋(例.伊勢ヶ濱部屋)とイメージしてもらえるとわかりやすいです。
・競馬記者の予想、陣営の話
◎、△、といった表記を見たことある人は多いと思います。
その印については、後述しますが、記者の予想の印です。
また、陣営の話も、予想において重要な要素を持ちます。
以上が、競馬新聞に書いてあることです。
競馬新聞はどこで買えてどんな種類がある?おすすめは?
競馬新聞は、コンビニや駅の売店で購入できます。
「競馬エイト」、「競馬ブック」、「勝馬」といった競馬専門の新聞もありますが、価格550円と、少し高いです。
一方、「スポニチ」や「スポーツ報知」、「東スポ」といったスポーツ紙にも出走馬の情報が載っており、十分競馬新聞として使えます。
おすすめは、初心者なら「東スポ」です。
理由は、250円と競馬専門紙の1/2以下であること。
さらに、他のスポーツ紙と比較して、情報が競馬専門紙に負けず劣らず充実していることが挙げられます。
しかし、20年前は東スポも130円で購入できたのですが、今は高くなりましたね…。
競馬新聞の詳細な読み方
競馬新聞に何が書かれているか説明しましたが、それらの情報を使いこなすには、さらなる読み方への理解が必要です。
競馬新聞の読み方への理解を深めることで、競馬そのものを楽しめるようになり、馬券で勝つ可能性も高くなります。
競馬のレース情報の正しい読み解き方
レースの情報を読み解けるようにしましょう。
まず、レース情報の例は下記の通りです。
東京11R 2024年5月5日 NHKマイルカップ G1
芝1600m 左 3歳オープン 別定 出走 15:40
どういうレースだか、読み解けるでしょうか?
日時や時間はわかると思いますので、分かりづらいところのみ解説します。
・東京11R
東京競馬場で11レース目に行われるレースです。
・NHKマイルカップ G1
レース名とクラスです。G1は最上級のクラスです。
・芝1600m 左
左回りの芝1600mで行われます。
砂(ダート)のレースならば、「ダ1600m 左」です。
・3歳オープン別定
3歳限定のオープン競走で、斤量は定量という意味です。
これが4歳以上の3勝クラスの馬によって斤量が変わるレースならば、「4歳以上3勝ハンデ」などと表記されます。
馬と騎手のデータの読み方
・17
これは馬番で、馬券を購入する際この馬の馬券を買いたい場合は、この番号を選ぶ必要があります。
・フランケル中、インディア・中ヘネシー
真ん中の「モズアスコット」が、この馬の馬名です。
その左右に書かれている馬の名前は、右のフランケルが父の名前、左のインディアが母の名前、ヘネシーが母の父の名前です。
また、「中」というのは「中距離」という意味で、父母共に中距離馬だったことを指します。
「短」なら短距離、「長」なら長距離です。
・差 牡4
この「差」は、差し馬を意味します。
「逃」(逃げ)、「先」(先行)、「追」(追い込み)とあり、その馬がどういった位置で競馬を進めるかを示しますが、「差」の馬が逃げてしまうこともあるため注意が必要です。
牡4は、オスの4歳という意味です。
・ルメール、矢作
ルメールは騎手、矢作は調教師の名前です。
新聞によっては、牧場名と馬主の名前の表記もあります。
とくに、牧場が「ノーザンファーム」の場合は、強い場合が多く、注目したいです。
競馬の予想の印とは
予想の印は、正直、そこまで重要ではありません。
なぜなら、競馬記者の予想はそこまで当てにならないからです。
キャプテン渡辺の予想の方が当たるくらいです。
◎=本命、◯=対抗 ▲=注意 △=紐
くらいの認識があれば良いでしょう。
競馬の近走成績の見方
この「阪神C 4」を読み解いていきましょう。
重要な部分だけピックアップしていきます。
・5阪 阪神C 4
第5回阪神開催で、阪神CというG2レースで4着という意味です。
・芝内千四1199
芝の内回り1400mを1分19秒9で走ったという意味です。
・56 Cデム 0.4
斤量が56kgで、Cデムーロという騎手が乗り、1着から0.4秒離されたという意味です。
・18 7ワク 1人 486
18頭立ての馬番が7番で、1番人気を背負い、486kgで出走したという意味です。
・9️⃣ 8️⃣ 7️⃣ 34.3
道中の順位を、9番手から8番手、7番手と上げていき、34秒3で上がり3ハロン(最後600m)を走ったという意味です。
・Hイスラボニータ
ハイペースのレースで、イスラボニータという馬が1着になったという意味です。
以上の例を参考に、今後は馬の最近の成績を自身で読み解けるようになれば、さらに競馬を楽しむ事ができます。
競馬新聞を使った予想テクニック
競馬新聞の情報を元にした予想テクニックも存在します。
これらは、そこまで競馬に詳しくない初心者でも使える戦法となります。
ラスト3ハロンを用いた予想方法
先程、近走の成績を読み解くときに「ラスト3ハロン(最後の600m)のタイム」の説明もしたと思います。
このラスト3ハロンが速い馬というのは、強い馬が多いです。
そのため、各馬の近走の成績を比較し、そのラスト3ハロンの速い馬をピックアップするというテクニックです。
ただし、レースが行われる競馬場やその日の馬場状態によって、同じラスト3ハロンのタイムでもその価値が変わることもあります。
東京と中山では、全く価値が異なるのです。
つまり、ラスト3ハロンが速ければいいというわけではないということです。
芝であれば、3ハロン33秒台で上がりが速いと言われています。
ただ、それもレースのペースによって、価値が変わり、2024年の共同通信杯のようなスローペースだと、ほとんどの馬が33秒台ということもあります。
少し慣れが必要かもしれませんが、常にラスト3ハロンを33秒で走る馬には注目してもいいかもしれません。
展開を重視した予想方法
展開を重視といっても簡単な話で、単純に「逃げる馬」を買うというテクニックになります。
現代競馬で圧倒的に有利な戦法は、「逃げ」です。
よって、すべて逃げ馬を買えば、回収率が100%以上になる可能性は高いといえます。
その逃げる馬は、競馬新聞である程度予想できます。
「1-1-1-1」と、常に最近の成績に書かれている馬は、逃げる可能性が高いです。
しかし、逃げると思われる馬が逃げなかったりすることは日常茶飯事ですので、一つのテクニックではありますが、万能ではありません。
競馬新聞と同じ情報を無料で手に入れるには?
競馬新聞や出馬表が掲載されたスポーツ新聞はコンビニなどで購入できることはお伝えしましたが、その情報を無料で手に入れる事はできるのでしょうか。
結論としては、かなり近い情報を無料で手に入れることは可能です。
競馬新聞の読み方(見方)を解説:まとめ
競馬新聞は、競馬予想と競馬を楽しむための必須アイテムです。
初心者でも、競馬新聞の読み方を理解すれば、レースの楽しみ方が広がり、予想の精度の向上は間違いありません。
一度読み方を理解してしまえば、この先ずっと使える知識になるので、いち早く理解し、周囲と差をつけてしまいましょう。
競馬新聞の見方を覚え、今後の競馬ライフをよりよいものにしていただければ幸いに思います。
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